2012年1月21日土曜日

あとに続く言葉

「そうなんだけど……」
私の話を聞いてから、
そう言って、夫が会話を止めました。

「ごめん、その『けど……』の後、
続けてもらってもいい?」

「え?」

「けど……ってことは、違う思いがあるんだよね?
言ってもらわないとわからないんだ。
ここでやめちゃうと、『こうかな?』
『ああかな?』って、変に想像しちゃうし」

「いや、たいしたことじゃないんだよ」

「それでもいいよ。言ってみて」
夫をジーっと見て、口が開くのを待ちました。

「うん。まあ、君の言う通りでもあると思うし、
 でも~~だとも思うんだよね」

なるほど!そう思ったか。
やっぱり続けてもらって良かった。
彼の思いを、私は想像できなかった。

たとえ夫婦でも、夫は夫、私は私。

彼の気持ちの全てをわかることはできないから、
どう思っているかは伝えたいし、聞いてみたい。

急に、「オリーブを植えたい」と言って、
オリーブを買ってくる、そして植える
夫の気持ちは、私にはわからない。

2 件のコメント:

  1. 「けど…」の後を言ってもらっても
    わからないことっていっぱい。
    分かり合おうとするのは大切。
    でも、分かり合えないことを
    嫌いになる理由にしなくてもいいし、
    不安にならなくてもいい。
    おっしゃる通り
    あの人はあの人、わたしはわたし。
    わからないことがあっても
    一緒にいる、
    それが家族かなあって思っています。

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  2. 分かりあえないことを嫌いにならなくても不安にならなくても良い……、ホッとする言葉です。これで救われる人、たくさんいるだろうな。

    若松

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