2012年2月23日木曜日

しなやかに

年を重ねれば重ねるほど思うこと、
「しなやかに生きてみたい」と 。
   
若いころは、女のくせに
強い大木になりたいと思っていた。

何がぶつかっても、倒そうとしても
動じずそこに立っている……、
そんな強い人になりたいと。

でも、今はちょっと違う。

あえて例をあげるとすれば、
ちょっとだけかわいい花を咲かせる
野の花のようでありたい。

雨の日はびっしょりと濡れ、
踏まれたら、いったんは地面に貼りつく、
風に吹かれたら吹かれたまま、
吹かれる方へ姿勢を、顔を向ける。
自分に降りかかってくることを
よけようとせず、ありのままに受け止める。

雨水から力をもらい、
濡れた体はお天道さまに乾かしてもらう。
吹かれて倒れた体は、時間をかけて
ゆっくりと立てなおす。
季節になったら、また花を咲かせる。

自分は強くないとわかったからかな。

これからは……、
周囲に頼りながら、ゆっくりとしなやかに。

 庭の花。
茎が弱ったものは、
水に浮かべて。


1 件のコメント:

  1. 若松さんの書かれている野の花、
    しなやかで、
    めっちゃ強いやん!と思いました。

    わたしはどうなんかなあ・・・
    今日は弱い人でも
    明日は強い人かもしれません。
    絶えず変化しています。
    その変化を責めるんじゃなく
    楽しめる人になりたいです。

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