2012年9月12日水曜日

同じことがあっても

AさんとBさんのお子さんは
それぞれ、一学期中に数日、
(同じ日数)
学校をお休みしました。

具合が悪いわけではなく、
「行きたくない」という
理由だったので、
どちらの親御さんも大変心配し、
「行く」「行かない」という
お子さんとのやり取りで、
気も滅入ったと言います。

同じ親として、その時の
気苦労を考えると、心が痛みます。

その後、お子さんたちは、
休まず学校に通っているとのこと、
本当に良かったと、嬉しくなります。

……が、二組の親御さんの受け止め方に
大きな違いが生まれました。

Aさんのお母さんは、
「あれはもう過去の話よ。
今は、ちゃんと行っているしね」
といいます。

さらに、
「今思い出すと、ああやって、
 子どもとぶつかりあった時期が
 あったのも良かった。
 同じようなことがあったとしても、
 次は慌てふためかないかな」
と笑います。

一方Bさんのお母さんは、
事あるごとに
「うちの子は学校に行けない日が
 あるのよ。本当に困るわ」
と、行けなかった時の話を持ち出し、
「この先も行きたくないと言われたら
どうしよう」と、不安でいっぱいです。

Bさんが
頑張って学校へ行き続けても、
お母さんは、
行けなかった部分だけ拾い上げ、
話題にします。

確かに、
学校に行けなかった日がある
という事実はなくならないにしても、
記憶のどこかに、
そっとしまえそうになると、
お母さんがその記憶を引っ張り出し、
みんなの見えるところに
もう一度並べ直している印象さえあります。

私たちは「あんなことがあったから‥‥」
幸せ、不幸せ、苦労がある、ない、
そうやって、物事を理由に
気持ちが決まったように話すことが
あります。

震災、不慮の事故など、
そのこと自体が大変なことも
たくさんありますから、
物事自体が原因の事もあるでしょう。

でも、感じる原因が、
物事だけにあるわけではなく、
受けとめる側にもあるということも、
二組の親御さんの例から、
わかるような気がします。
この空も、見る人によって
晴れた空、雲いっぱいの空、
これから降るかもしれない空
色んな風に見えるんだろうな。





8 件のコメント:

  1. どちらかと言えば自分はBさんタイプです。
    本当は過去のことに囚われて悲観する自分が嫌いです。
    過去の大怪我、親との関係、近所で吹聴されている悪い噂、
    人間不信で苦しい日々ですが
    一つ一つ乗り越えて嫌いな自分も自分なんだと認めて、
    少しずつ変われたらと思っています。

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    1. レオさんへ

      そうなんですね。
      でも、きっと今の苦しさも
      無駄じゃない。

      自分の事を
      信じられるようになると、
      人の事も
      信じられるようになるのかなと。

      自分の良いところを認めて、
      好きになることから
      始めませんか。

      若松 美穂

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    2. 若松さん、ありがとう。
      今はまだ自分の良いところは見えないけれど
      ゆっくり焦らず向き合ってみます。
      時間が掛かっても、自分を信じられるように。

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    3. レオさんへ

      良いところのない人なんていませんから。
      必ずありますよ。
      『過去のことに囚われて悲観する自分』
      と、自分の事を冷静に見れるところも
      レオさんのいいところですよね。

      小さいことでいいんです。
      良いとこ探し上手になりましょうよ。

      見つけたら、ぜひ教えてくださいね。

      ワカマツ ミホ

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  2. 性格の違いなのでしょうね。
    後者の方だと気苦労が絶えないと思います。

    息子も「今日だけは休ませて欲しい」と言われたことが2年前にありました。
    そういえばそういうことがあったなと今、思い出しました(笑)
    たった17年間しか生きてない中で、たまには学校に行きたくないって思う日があってもいいと思ってます。


    私も昨日ちょっとモヤっとしたことがありましたけど、切り替えました。
    終わったことをどうしようって思っても仕方ないですものね。
    岡江久美子さんの娘さんがお母さんに何を相談しても「あら、大変ね。でも、なんとかなるわよ♪」って言われるっておっしゃってましたけど、それくらいでいいなって思います。

    親は転ばぬ先の杖を上手に使っていくことが大事なのかな~って思います。

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    1. keiさん

      『たった17年間しか生きてない中で、
       たまには学校に行きたくないって
       思う日があってもいいと思ってます』

      なるほどね。

      いつも心に残る言葉を
      ありがとうございます。

      長~い人生にすれば、
      ちょこっとの事とも言えますね。

      若松 美穂



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  3. 美穂さん

    こっちにも来てます♪

    前回の「愛は伝わる」読んで、泣いちゃいそうでした。
    その朝、息子とちょっとしたバトルしちゃって、
    その日に限って私が集団登校の場所まで一緒に行けず、
    (朝早く出社しなくてはいけず)バイバイもままならない日でした。
    お互いいや~な感じで別れてしまったことをクヨクヨ収まらない気持ちでいました。
    夫からも「バイバイくらいしてやって」と釘打ちされたし。
    「沢山沢山愛してる、それはもう変えようのない真実。
    お母さんの心臓だって、もしかのときはあげれるくらい」

    ↑ 伝わってると信じて。


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    1. しげゆいさんへ

      お母さんには仕事があるからって
      子どもはわかっていますよ。

      翌日、良いバイバイができれば
      それで良いのかも(^_-)-☆

      うちは、出がけに嫌な雰囲気になっても、
      子どもの方が普通に「ただいま~」って。

      私の方が幼い……と反省する日々です。

      若松 美穂

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