2013年10月17日木曜日

失敗を許せない心


子どもたちを叱り
自分を責める

そうして 子育てに
行き詰っていた頃の
自分を思い出すと

気がつくことがあります

私 自分にも
子どもたちにも
“失敗すること”を
許せなかったんだなと


忘れ物はせず
叱られず
嫌われず
トラブルを起こさず


自分では気がつかなかったけれど
そんな期待をしていた
母でした


一生懸命子育てをすれば
いい子が育つ

一生懸命=手をかける
だけが答えだと
信じていたのです
(もちろん 
 自分で何もできない幼少期は
 手をかけることが必要ですね)


                 *
 


ある本に こう書いてありました
『子どもへの
 過剰な関心と無関心の両極端

 ほどよい加減がわからないのなら
 どちらか一つを
 あきらめた方が良い

 今の時代 すてるべきは
 過剰な関心の方です』



              *



子どもたちには 親には見えない
世界があり 関係性があります

わたしたちが何から何まで
手をだしてやらなくても

転んだら 自分で
立ち上がる力があって

困った時 悩んだ時には
考える力がある

自分で乗り越えて行く力があります


どうにもならない時には
自分で人に助けを求め
時には 誰かの力に
なれることもあるでしょう

その一つ一つを
親が手とり足とり教えるのではなく
失敗から学ぶことがあるんだと
気がつけなかったのです




たくさん失敗をさせてもらい
たくさん学んでいらっしゃい
許して下さった方に
感謝の気持ちをもって

どうしても困った時には
ここに帰っておいで


子どもが 世界を広げ
羽ばたけるように

過剰な関心と
失敗を許せない心は
しまっておこう

そう思えるようになってから
わたしの子育ては
ずっと楽になったような気がします



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10 件のコメント:

  1. わたしも子どもたちが小さかった頃
    がみがみとやっちゃいました。
    子どもたちのことを思って・・・・と思っていました。
    でも深い深ーいところには別のものが・・・
    「迷惑をかけてはいけません」と育てられたわたし、
    迷惑をかける子どもを許したらいけないと
    反応してたんです。
    人様のお世話にならない大人なんていないのに、
    ましてや子どもだったら迷惑をかけないなんて
    ありえないのに。
    もっとシンプルに言うと
    「子どもたちのせいで自分を悪者にしたくなかった。」
    「子どもはねお互いさまで育てたらいいのよ。」
    という先輩ママさんの言葉で目が覚め、
    小さな大人にしようとして、
    すぐ結果を求めるのはやめました。
    小さな子どもたちを
    時間をかけて育てることにしました。
    だんだん大きくなり、
    わたしよりもでかくなり、
    それなりに人のことも考えて生きています。

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    返信
    1. ゆるりんりんさん

      ゆるりんりんさんも そういう時期がありましたか。
      わたしたち親も 学び 変化しているんですよね。

      わたしも 今に答えを見つけず
      もう少し先を見て 子どもたちを
      見守っていきたいな~と思っています。

      若松 美穂

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  2. 子供のことではないのですが。。

    友人の話です。私を含め三人でlunchをしたときに、Aさんは、聞かれたくないことをBさんに聞かれて嫌だったの、苦手なの。と私にメールをくれました。
    そのときの雰囲気を思い出してみると確かにその質問に答える彼女は少し言葉がつまっていたかもしれません。でも私もそのときは何も気がついていなくて。かたやBさんは悪気もないよう。。私はそのことをAさんにうちあけられて少し腹がたちました。なぜかというと、私はとても楽しいランチ会だったのでまさか、そんなことがおきているとは全く思いませんでした。
    私の時間返して!みたいな。(笑)
    結局わたしはAさんにたいして、嫌なことは答えなくて大丈夫なんだよ。としか言えませんでしたが。本人はまだ納得していないようでしたが仕方ありませんね。 実は実は前にも同じようなことがあり、私はAさんのはけぐちのような感じになっている気がします←これも自分の考え方ひとつでどうにかなるのでしょうか。考えるほどせつなくなります。だいぶみほさんのblogをよみかえしましたが、答えがみつからない(*_*) 時間が解決してくれるかもしれないけど、ひとつ言えるのが同じようなことがあったとき私は自分勝手だけど自分がもう苦しくなるのが嫌なのです。

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    1. 匿名さん

      そうですね。Aさんが嫌だと思う気持ちを
      こちらが変えてあげることもできないですしね。

      こういう時は相手の思いに巻き込まれないことが
      大事なのかなと。ランチの時の話は
      AさんとBさんの問題ですものね。
      なんとかしようと思わず
      「Aさんはそう思っていたんだな」と。

      「嫌なことは答えなくても良いんだよ」と、
      ご自分の気持ちも伝えていますし、
      その後、どうするかはAさん次第かな。

      あとは 匿名さん自身が
      今後Aさんと どうおつきあいしたいのかを
      考えられるといいのかなと。

      匿名さんがAさんの気持ちをわからなかったように 
      Aさんも 匿名さんの気持ちをわかっていないから
      相談してくるのかもしれませんよね。

      正直な自分の気持ちを Aさんに伝えるという方法もあるし、
      なにもなかったようにお付き合いを続けるという方法もあるし
      Aさんと距離を置いて、相談される役目を
      受けない方向に持っていくことも可能だと思います。

      答えはすぐには見つからないかもしれませんが、
      まずはご自分がどうしたいのか
      考えられるといいのかもしれませんね。


      若松 美穂 

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  3. ショコラティエ2013年10月20日 0:08

    まるで自分のことのようです。。。子どもたちを叱って、怒って、怒鳴って。。。自分を責める。。。そんな繰り返しです。

    許せないのは、子供でなく、自分自身。。。失敗したらどうしよう、子供がダメな子になったらどうしよう、、と、不安で無駄に怒ってしまうんだと思います。

    私も、ある子育て雑誌を読んだときに、最近の親御さんは、ちゃんと育ってほしいっていう気持ちと、自分で考える力をつけてほしいという気持ちが強くて、子供はがみがみ言われたり、でも、自分で考えてと言われたりで、先生にも、「これで間違ってないですか?」と確認する子供が多いと。。。

    これは、まさに私の考えと一緒で、ドキッとしました。人並みにやってほしい、友達と仲良くしてほしい、嫌われるような子になってほしくないと思いついガミガミ言う反面、ランドセルは、好きなように選ばせたい、とか、幼稚園は、子供の意見を尊重してとか、、、なんか、毎日軸がぶれていて、子供も混乱してしまって、、、いつも私の顔色見て決めてるように思えて、可哀そうなんです。。。

    私の中でも、いつも育児方針がぶれてしまい、のびのびしてほしい反面、のびのびし過ぎては困る。。。
    個性も大事にと思いつつ、人並みでいてほしいと思う。。。
    失敗しても大丈夫よ!といいつつ、失敗しないように、手助けしてしまう。。。

    その点、次女に対しては、いい具合に肩の力が抜けて、いい意味で構ってないので、自力でどうにかして育ってる。。。これぐらいでいいんだよね?と思いつつ、長女には、あれやこれやの試行錯誤で、わたしが何に対しても混乱してしまいます。

    人の目も気になるし、手をかけてるいいお母さんになりたいだけなのかもしれません。。。

    もっと、どーんと放っておける母になりたいです!

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    1. ショコラティエさん

      こうして書きながら 自問自答していらっしゃるのかなと。
      そういう時間大事ですよね。

      若松 美穂

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  4. 長男を美穂さんが書いているような育て方をしてしまいました。
    長男を出産するときに看護婦さんに言われた言葉が忘れられず、
    その時に言われた言葉は
    「若いのに子供なんか産んじゃって。ちゃんと育てられるの?」と・・・
    当時私は、22歳でした。
    心のどこかにその言葉がずっと残っていて、良い子に、人に迷惑をかけないようにと長男にはとにかく厳しくしていました。
    食事の時に、コップのお茶をこぼしても厳しい言葉で叱り、どういうふうにしたらこぼさないかを長男に教えていませんでした。
    教えないからまた同じ事をして、また叱るのくりかえしで、自分の過ちに当時は気づいていませんでした。
    次男坊、娘と子育てをする事でそうではないんだという事に気づき、今なら失敗を許せると思います。
    長男には何をするのも初めての体験だから、失敗もたくさんです。長男には「ごめんね。」とあやまりたいです。
    その長男も今年の初めから1人暮らしを始め色々な経験をしています。
    失敗もたくさんしているみたいです。
    でもその失敗もきっとこれからの人生でプラスになると思います。
    1人暮らしを始める時に、長男に「辛くなったらいつでも帰っておいで。」と
    帰ってくる場所があるよ。という事だけは伝えました。

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    1. るんママさん

      若くして産んだお母さんたちの中には
      「わかる~」と思う方 いるかもしれませんね。

      「ちゃんと育てなきゃ」
      私もありました。

      ちゃんと……って何だったんだろう。
      今はそう思います。

      若松 美穂

      削除
  5. 若松さん

    今日主婦が幸せになる53方法という本を買いました。読むうちに涙があふれて止まりませんでした。私は息子が1人で今5年生です。ちょうど今手が少しずつ離れるか離れないかの真っ只中で働こうかと思う自分、まだ子供の側にいたい自分、自分の時間も大事にしたい自分で色々と思う日々でした。

    正解はない、私も今主婦という時間を自分で選んでいる、そう自負していてもついついこのままでいいのか考えてしまう自分がいました。本読んで分かる~と同感した自分、子育てや主婦に慣れ今の幸せが見えにくくなっていた自分に若松さんの考え方とても励みになりました。

    普段全ての出来事は自分の捉え方次第とプラス思考な私ですが、今の自分の状況についてのプラス思考はなかなか出来てなかった気がします。

    この本が今の私に必要だから買ったんだなと思います。子供の事も前はこの子がいるから私はママやってられると思えていたのに、最近は私はママばかりやってられない、ママじゃなく私だなんて、傲慢になっていました。この本は今の状況に感謝する事を改めて思い出させてくれました。

    若松さん本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m

    お茶会是非岐阜or名古屋でもやって下さい(^^)

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    1. けいこさん

      本 読んでくださってありがとうございます。

      けいこさんは 傲慢とおっしゃっているけれど、
      もしかしたら、お子さんが成長されてきて
      “ママじゃない私”を求める時期に来たのではないですか?
      (違っていたらごめんなさい)

      ママでいる自分も認めつつ

      ママばかりやっていられない
      ママじゃない私を求めることも
      素敵なことだな~と 私は思います。

      ちなみに 今 私は
      そういう時代を経て
      ママの自分より 私らしい自分
      ママ以外の自分に比重を置いているかなって思います。

      色~んな時期が私たちにはあるのかなって♡

      若松 美穂

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