2014年8月21日木曜日

力を信じて



ある時 こんなお話を伺いました

身内の死が重なったことをきっかけに
母親が 心の病気になりました

大切な人の死は
辛く 悲しく 苦しいものです

子ども(と言っても大人です)は 
母親とは離れて暮らしていて
しかも 一人っ子

親戚からは
「近くにいてあげて」と言われ
仕事をやめて帰るべきか

家に戻ることが
母親と自分の為になるのか
ずいぶん悩んだと言います

その後 主治医に相談すると
主治医は
「戻ってくるのではなく
離れてできるフォローを」と
言ったのだそうです



数年が経ち……
お母さんは元気になられました

お子さんも仕事を続けられ
今は お互い行ったり来たり
楽しい時間を過ごしているとのこと

それでも
自分の選択は正しかったのかと
お子さんは悩んでいらっしゃいました

どのパターンにも合う
正解はないのだと思います

ただ その親子の場合は……
いつも側にいて
手を貸し続けることではなく

母自身の力を信じ
母が自分の力で立ち上がる日を待つ
という選択が 良かったのでしょう

誰かに助けてもらって立ちあがり
それが力になる人もいれば
時間がかかっても
自分の力で立ち上がることが
その後に繋がる人もいます

どちらを選択するにしても
2~3年という長い時間が必要です

ゆっくり 見守る力も
周囲には必要なのかもしれません


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4 件のコメント:

  1. 誰かがすごい試練を受けている時
    一番そばにいる人はどういうフォローをするにしろ、
    悲しみやつらさに巻込まれて
    一緒に溺れてしまわないことが大切ですよね。
    (わたしは何度も失敗しました)
    色んな人の意見を聞いて参考にしながら
    最後は自分でどうするかを決めたのが
    良かったと思います。
    誰かが言ったからとか
    こうすることが正しいらしいからとか
    本心を認めないまま外の意見に従うと
    どこかでふりだしにもどる・・・
    このお母さんと娘さん、
    乗り越えることができて良かったです。

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    1. ゆるりんりんさん

      そうですね。
      相手と、良い距離感を保ち、最後は自分で決める。

      大事なことですし、そうありたいです。

      若松 美穂

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  2. ショコラティエ2014年8月23日 7:11

    少し違いますが、姉が駆け落ちして、仲良かった両親が、声をあらげて喧嘩をしたり、落ち込んだりしたとき、私は、このままじゃ、家族がバラバラになってしまうと思い、好きだった仕事を辞め、一人暮らしを辞めて、田舎の実家に戻りました。
    最善の方法だと思っていましたが、今度は、私が、仕事が見つからず、環境の変化についていけず、いつしか、両親を憎み、姉を恨むようになり周りのせいにしては、落ち込んでいました。

    今思えば、後悔もありますが、20歳で、家族のためにできることをしたんだからよかったと思うようにしようと思っています。

    この方は、とても強い方だなと思います。見守るって、心が強くないとできないし、身内のこととなると、なおのこと感情的になりますからね。とてもいい経験ですね。

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    1. ショコラティエさん

      後になってみないとわからないことも多いですよね。

      過ぎ去ったことは、ショコラティエさんのように、
      自分なりの理由を見つけて、肯定できると、
      その後が違うような気もします。

      ”家族のためにできることをした”
      うん、そうですよね。

      若松 美穂

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