2012年3月14日水曜日

聴くことで

ある時、私の友人と、その友人の知り合いと
3人で会う機会がありました。

たまたまご一緒させていただので、
私は、二人の会話の邪魔をしないよう、
でも、「そうだな」と思えることには、
相槌を打ちました。

友人の知り合いは、とてもよく話す方。
見ていると、私だけではなく
友人も聴く一方です。

帰り際、知り合いの方が私に言いました。
「あなたみたいに、気の合う人と出会えて、
私、嬉しかったわ」

「えっ?」
私はびっくりしました。

だって、気が合うとか合わないとかいうほど、
話していないんです。
ただ「そうなんですね」と、うなずいていただけ。

のちに友人に「あの時……」と話をすると、
「嬉しかったんだと思うよ。聞いてもらって」
と笑っていました。

人と会話をするとき、こちらの思いを
話して伝えようとするよりも、
聴くことの方が、ずっと
自分を身近に感じていただけるのかもしれません。

2 件のコメント:

  1. ずうっと聞いてもらえたことで
    自分は大切にされている、
    そう感じることができたのでしょうね。
    そういう場に身を置くことができた後って
    世界がワントーン明るくなっていい気分。
    何か言うことを探しがちですが
    ただそこに穏やかにいるって大事なんですね。
    静かに聴こうそう思いました。

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    1. そうですね。聴くって、話すよりずっと
      相手への気持ちが必要なことかもしれません。

      若松

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