2013年5月30日木曜日

その人にしかわからないこと


「私にとって

 震災について
 聞かれること

 話してと言われることは

 間違えて犯した罪を償って
 社会に出てきた人が
 (なかったことには
 ならないとわかっていても)
 
 それを秘密にして
 なんとか生きて行こうとしている時
 

 過去について
 根掘り葉掘り聞かれるのと
 同じくらい嫌なことなの」


母の言葉で
一番強烈に
心に残った言葉だ

たとえ 周囲が
震災からもう2年
……と言っても

どれだけ 心の傷が
根深いものなのかが
伝わる


東日本大震災で
自宅を失い 仮設住宅に入居している
約4万世帯を対象に
宮城県が行った健康調査で
約半数が持病をもっていると回答した

(プレハブ・みなし仮設共)
持病で多いのは
高血圧・糖尿病・心疾患だった

心の状態については
プレハブ仮設が45.3%
みなし仮設は41・6%が
「心理的ストレス相当」
にあたると判定された

このうち 不安や抑うつにより
日常生活に支障をきたす恐れがある
「重症精神障害相当」は
プレハブで9.5%
みなし仮設で8.0%だった

~5月23日 読売新聞より~




母にとって癒しの一つが
お花です




2013年5月22日水曜日

わかって欲しい


「ネットにお料理を載せている人みたいに
 手の込んだ料理を作って
 きれいに盛り付けて食卓に出したい
 って 思うんです
 
 でも 働いているし 時間もないでしょ
 どうしても 買って来たものを
 並べるだけになってしまうんです」

こんな お悩みを持つ 
A子さん

お話を伺うと

彼女がそう思っているからと言って
ご主人に文句を言われたことは
一度もないのだと言います

実際 料理の担当は
夫という家庭もあるし   
料理はほとんどせず
買ったものや外食が中心
というお宅も
ないわけではありません

彼女の中に 
“妻は きちんと料理を
 作らなくてはていけない”
という 『思い込み』
……みたいなものが
あったのかもしれません

夫が良くても 
このままの自分では嫌だ
というのであれば
改善策を
探す方法もあるのですが

実は ご本人も 
初めのような言葉を
口にしたものの

「だからと言って 
 毎日手の込んだ料理を作って
 盛り付けもきれいに
 ……なんて言われたら 苦痛かも

 それを どうしても
 したいわけでは ない気がする」
 と言います

では 彼女の言いたいことは
なんだったのでしょう?

人は伝えたい事や
気になっていることは
繰り返し 口にするものです

「私 本当に忙しいんです
 子どもも 小さいし
 大変なんです」

彼女は 何度もそう言いました

「仕事をしていて忙しい
 子どもが小さくて 
 大変だということを
 ご主人に
 わかって欲しいんですね」
と お伝えすると

「そう そうなんです!

 あの人 私の大変さに
 気がついているのかなって

 
 手を抜いているわけじゃなくて
 子育てや仕事で
 忙しくて 食事の用意が
 できないんだってことを
 わかっているのかな~って」


伝えない気持ちは
相手に伝わらないし

相手の気持ちは
聞いてみないとわかりません

伝えたり聞いたりしても
自分の期待通りの答えが
返って来るとは限らない

それでも 相手の気持ちを
知ることができたら

お互いの気持ちや行動が
変わる可能性はある
……と 私は思います



お互い向かい合うと
言いづらいことでも

車の中で
横並びだと
言いやすい事も……

車の中での本音トーク
我が家はありです


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2013年5月15日水曜日

視野を広げる


TBSで日曜日に放送している
ドラマ『空飛ぶ広報室』

番組ディレクター役の
新垣結衣さんが
新聞の取材で 
こうおっしゃっていました

「リカ(ご自身の役柄)は
  自分の正義だけを正しいと信じている

  別の考え方を受け入れると
  視野が広がって
  気持ちが楽になることも
  わかって欲しいな」

     *

カウンセリングというと
心の病気の人が受けるもの
気持ちが沈みすぎて
どうにもならなくなったら受けるものと
思っていらっしゃる方も多いもの

実は もっと
身近に考えていただいていいのです

自分の気持ちを整理したい

他の人には言えないのだけれど
誰かに話したい

なんとなく 考えがいきづまって……

モヤモヤが晴れない

気持ちの中のつかえが取れない

悲しみから抜け出せない

答えが欲しい

そんな時 カウンセラーに
自分の思いを話し
共に考えることで
(新垣さんのおっしゃるように)
“別の考えを見つけ”
“気持ちを楽にする”ことが
できるようになるのです


誰かに 押しつけられた意見は
受け入れられなくても
選択する自由が自分にあれば
素直に受け入れられるかも

話しながら 考え
ハッと気がつたり
自分で見つけた考えなら
「そうだ」と思えることもあるものです

悩んでいる時
人は一つの考えにとらわれがちです

どんな思いをさせられたにしても
親は親なのだから
大事にしなくてはいけない

子どもには厳しくしないと
ちゃんと育たない

あんなことがあったのだから
腹が経って当たり前だ

常識的に考えたら
~~に決まっている

私のせいで こうなったのだ

お話を伺うと
そうとばかりは言えないことも
たくさんあります

一人 頭の中だけで考えると
同じ答えがぐるぐる回る時でも
自分の気持ちを話しながら
違う考え方や
物事の新しい受けとめ方を探ると

一つしかなかった出口の数が増え
ひとつひとつの扉も 
大きく 広く
開けてくるのかもしれません

ご近所さんで さまざまな
バラの花を
ご自宅に咲かせている方が
いらして
分けていただきました

バラは華やかですね

 



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2013年5月11日土曜日

夫源病 


夫が原因で 妻の具合が悪くなる病気
“夫源病”ってご存知ですか?

最近 テレビでも
よく 取り上げられています

かかりやすい妻 
原因となりやすい夫 
どちらも チェック項目があるので
ネットで検索してやってみると
わかりやすいかもしれません


『夫源病になる可能性のある
 妻の特徴』…… 読んでみると
そこには 以前の私がいて

例えば
「良い妻」「良い母」で
 ありたいという意識が強い

  世間体が気になる

 細かいことを気に病む性格



世間体に振り回されると
本当の自分ではいられないと
気がついたから

今は 世間体や
細かいことは 気にしない
(少しは気にしなさいよと
 家族に 叱られる)


私に良い妻 良い母は無理

ダメな部分は家族みんなで
フォローしてやって下さい
と お願いし
開き直っています


振り返ると
 
自分の理想を満たすために
夫やこどもたちに
文句を言っていた部分も
あったな~と思うんです


一般的に言われる
良い母 良い妻になるために
家庭の中では文句&要求ばかりの
母 妻なのだから ひどい話です
(それだって 
 私が考える 「一般的」で
 本当は 合っていないのかも
 しれないのだけれど)




うちの場合 かかるとしたら
夫源病ではなく
妻源病……かしら!?

相手に与えているストレス

ないかどうか
考えてみる必要性はありそうです




車の中での一人時間も
癒しの時間だと夫

邪魔はしませんよ~

 


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2013年5月7日火曜日

人生の最後


私の祖母が 4月7日
生涯の幕をとじました

92歳 大往生です

母の実母なので 
母は 毎日のように介護施設に通い
時間の問題になってからは
祖母のそばにいる時間も
次第に 長くなって行きました

私は祖母以上に 
母の体が心配でした

死後 身内には
することが
山のように控えていることは
父の時に経験済みです

母に 休んでほしいと思いつつ
かける言葉も見つかりませんでした

祖母が他界する数日前 
たまたま手にとった本に
こう書いてありました
「患者さんの様子を見守るのは
 いいと思います。でも
 絶対にその瞬間を逃すものかと
 見張るのはやめましょう」

穏やかな死に医療はいらない~朝日新書~


あぁ これだって思いました

人生の最後って大事です
大事かもしれないけれど
私は それだけじゃないと思うのです

その人の人生
父なら七十二年
祖母なら九十二年
長~い年月の全てが
その人の人生です

私なら 最後の瞬間だけで
私の人生を考えて欲しくない
(最後に一人だったから
 寂しい人生だったなんて)

最後の瞬間よりも
それまでの人生全てが
どうだったのか
どう過ごしたのかが大事

私は 本の中の言葉とともに
母に伝えました

お母さんは十分看たよ
おばあちゃんも
それは感じているし
私たち家族も知っている
施設のみなさんも
おばあちゃんを
とっても大事にしてくれた

ずーっと ついていたのに
たまたま ~~していたら
ってことは少なくないから……
たとえ 最後に看取れなくても
自分を責めるのはやめよう

最後に傍に居なくても
おばあちゃんは
寂しいとか悲しいなんて言わないよ
「ありがとう」って思ってる

だから 見張ったりせず
逝きたい時に
静かに 逝かせてあげよう


      *


「血圧が下がっています
 いらしてください」
施設から電話をもらい
夫と母と施設へ向かいました

20分ほどで到着しましたが
すでに呼吸はありませんでした

でも祖母の人生が
素晴らしいものだったことに
変わりはありません

みんなが一生懸命
祖母を見守り
介護したことにも変わりはありません

母は あの言葉を聞いておいて
良かったと言います

看取ることができたのなら
それも良い

でも 看取ることができなくても
私たちが 彼らと
積み上げてきた時間や
思い出は なくならないのです



祖母は 紫色が好きで
品を大事にする人でした

私のことを
「あの子は 女として
なんとかしないと……」
が 口癖で

いまだに なんとか
なってないんですけど(汗)


 

これまで お茶会を
何度かさせていただきましたが
今回は コミュニケーション講座を開きたいと思います☆

自分自身で気がつけること
変化させることができること
……きっとありますよ

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