私の祖母は、10年以上認知症です。
今では寝たきりですが、
私が施設の部屋に入るなり、
「お~、おばあちゃん!」と
手をあげると、祖母も
嬉しそうに片手をあげ、
ハイタッチをしてくれます。
先日こんなことが……。
祖母が、自分のベッドの
足元に置いてある座布団を指さし、
「これ美穂?」と母に聞いたのです。
私と母は顔を見合わせ
アハハハ~と笑いました。
どうして笑っているのか
わからなくても、
私たちが笑っていると、
その空気を感じて、
祖母も一緒に笑います。
認知症の症状は人それぞれですが、
記憶が過去に戻る人も多くいます。
祖母も、自分の若い頃に
戻る時があり、今回は孫の私が、
ベッドに横たわっている
赤ちゃんの時代に戻ったようです。
苦笑していた母ですが、
その後祖母は、母の顔をじーっと見て、
「〇〇はどこ?」と、
母の居場所を聞いたんです。
(母だとわかる時ももちろん
あるんですよ。それも、
その瞬間、瞬間で違うんです)
「座布団と間違えられる私を
笑っていられないね~」と、
さらに母と二人で笑いました。
今、こうして笑っていられる
私たち家族にも、
辛い日々がありました。
祖母の記憶が失くなることや、
おかしな発言や行動を
受け入れられなかったり、
認知症への対応の仕方を
わかってはいても、
上手に対応できずにいたことも。
でも、長い長い年月を経た今は、
私たちの事がわからないからって、
私たちが訪れたことや、
したことを忘れたからって、
がっかりすることも、
悲しむこともありません。
重要なのは、彼女が
元気でいること……だから。
こう思えるようになったのも、
自分自身の気持ちと葛藤し、
試行錯誤する時間があったから。
あの時は、こうして笑える未来が
あるなんて、考えられなかったな。
ペンギンのお茶会を、石巻で開催します!
今回、念願かなって、仙台・石巻でも開催できることになりました!
お近くの方は、ぜひいらしてください。
ナビゲーター・若松美穂(心理カウンセラー・エッセイスト)
『サンキュ!』や『ESSE』などの生活情報誌で人気のカリスマ主婦。著書『少しのお金で豊かに暮らす65のヒント』(sasaeru文庫)、『私と家族のしあわせ時間』(扶桑社)、『お金をかけない暮らしハッピー・テク』(ベネッセ・ムック)ほか多数
テーマ「家族について」
夫婦の関係や子育て、親との付き合い方など、家族に関することで日ごろ悩んでいること、心配なこと、ちょっと心にひっかかっていることなどを、気軽におしゃべりしてみませんか? 心の中に閉じ込めていたことを外に出すことで、気持ちが少し軽くなるかもしれません。
★ペンギンのお茶会・IN石巻
日時 11月18日(日) 10:30~12:00
会場 石巻駅から徒歩8分程のところです。詳しい住所は、お申し込みいただいた方にお伝えいたします。
いずれも、定員 6名(女性のみ・先着順)
会費 1000円(お茶菓子つき)
お申込み先:
contact
※必
ずお名前、年齢、住所(市区町村まででOK)、お電話番号を明記のうえ、「石巻お茶会参加希望」と明記して、11月10日(土)までにメールにてお申し込みください。折り返しご連絡いたします。