2020年4月5日日曜日

あなたの家族はダメじゃない



今のような状態になった時
娘たちに伝えました

震災・他の災害時にあったこと 
例えば
・外で遊ぶことができない
・勉強する場所がない/勉強が進まない
・友だちと会うことができない
・今までつきあっていた人との
 関係を分断される
・必要な物を列を作って手に入れる

それでも 今の私たちには
家も ライフラインもありますので
彼らと全く同じ気持ちではないですし
本当の辛さはわからない

わからなくても その一部分でも
自分のこととして捉え・感じるのが
今なんだよ……と


以下 何度か同じことを
書いていることを お許しください 
わかりやすいので 再度書きます 
母がよく言いました

「私は 自分が被災者になるまで
 どこの災害も 他人事だったのかもしれない
 心配もしたし 心も痛めた 
 でも 彼らのその時を 真に理解していたか
 と言ったら それはできていなかったと思う」と

本当にそう 私にも当てはまります

ただ 
『居場所と収入を得る方法を失くした
 被災者の家族』は 経験があります

世のなかでは 
大変な時こそ 助け合う姿が
メインに映し出されたかもしれません

もちろん助け合いや励ましあいもありつつ

同時に 意見の相違や家族間での衝突 
戸惑い・悩み・人に言えない苦痛が
それぞれにありました 

実際 当時 東北の方々のお話でも
夫婦・親子間・親戚間のもめごとや
不平不満・別居や離婚の話は
少なくありませんでした

今『コロナ離婚』という言葉が出ていますが
3月 私のところにいらっしゃる方たちに
「この後 離婚が増えるかも」と
申し上げると 皆さん驚かれていました


私が震災当時 お話を伺って感じたのは
どちらが 良い/悪い 正しい/間違っている
というよりは
置かれている立場で 思いが異なる
それぞれに言い分があるということでした

時に 
どちらもが ”同じ誰か”を思っているのに
選ぶ意見や行動 道が異なり
それが相手にとっては
理解できないことだったりするのですよね


***


ある一つの考え方でしかないのですが
こう思ってはみませんか

世の中が大変な時に
ケンカをしたり 助け合えなかったり
ひとつになれない家族なんかダメ
未来がない……のではないのです

予想外のことが起こると
モメたり ぶつかりあったり
イライラしたりしてしまうもので
別に 特別な事ではありません

なぜなら 皆が 戸惑いますし
未来が不安だったりもします
理解しあう事のできない部分は
家族であっても あるものです

ちょっとだけ 過去にあったことを
思い出して欲しいのですが
家族の中で 冠婚葬祭があると 
急にもめごとが起こったり
しませんでしたか?

こんな時に……と思うけれど
小さなことで 妙に怒っている身内
誰かを責めている身内はいませんでしたか?

でも 少し時間が経って落ち着くと
自然に関係が元に戻っていたり
「どうして あの時あの人は?」
と思ったり

悲しみや辛さ・忙しさや戸惑いが
時に 人をそうさせる場合があると
私は理解するようにしていますし

もしかしら 
”そういう部分もある人”と認識し
今後の対応を学ぶ機会なのかもしれません

今の姿が その人のすべて
真の姿と決めつけないでください
どうぞ 結論を急がないでください






ご興味があれば
2020年4月14日号 「女性自身」
生活評論家の樋口恵子さんのご意見を
読んでみてくださいませ




2 件のコメント:

  1.  美穂さん こんばんは。

     早く 終息してくれないかーと願うばかりです。

     今日の記事 正にタイムリーです(笑)

     最近 喧嘩が無かった私たちだったんですが、一週間前 コロナのせいで久々に喧嘩をしましたよ。
     
     でも、昔と変わったのは、喧嘩を引きづらなかった事。

     あ~ そういう考え方もあるんだ。そう考えてたんだとわかった事は良かったのかも。

     でも、余裕の無い時は 駄目ですね。
     攻撃的になっちゃう。

     落ち着こう。

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  2. 美弥子さん

    ケンカできるのも、家族だからかもしれません。
    ケンカを引きずらないテクも身につけているようですし(*^^*)

    余裕がない時には、素直に伝えちゃいましょう。
    「私余裕がなくて、イライラしてる。ごめんね」って。
    イライラすることが悪いことではないですものね。

    美弥子さん、この時期もお仕事おやすみできませんね。
    お疲れ様です。

    若松 美穂

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