2012年9月25日火曜日

お母さんの選択

小学生も中学年(3・4年生)になると、
働くお母さんが増え、
自分で鍵を持ち、
帰宅後の時間を
一人で過ごす子も増えますね。

そんなことはさせられないと
「子どもが帰宅するまでに、
家に戻らなきゃ」というお母さん。

「それくらいはできないとね」
というお母さん。

状況も、暮らしている環境も
考え方も違いますから、
人それぞれです。

とはいえ、子どもが
大学生にもなるのに、
「私は夜は外出できないわ。
子どもが居るから」という
お母さんの言葉を聞いた時には
少々心配になりました。

ある時、中学年のお子さんを持つ
お母さんに出会いました。
「今、子どもはもう、
 帰宅している時間なんです」。

時計を見ると、
3時を過ぎています。
お子さんの様子を気にしつつ、
彼女はこう続けました。

「習い事をすると、子どもの帰宅に
間に合わないから、本当は
やめようかなと思ったんです。
だけど、そんなことを言っていたら、
いつまでも何もできないと思って。
私もちょうど、自分の時間を
大切にしたいなと思っていたところなので、
子どもの帰宅に間に合わなくても、
習い事をしてみようと思ったんです」と。

彼女自身、一歩を踏み出すには、
勇気が必要だったでしょう
心配もたくさんしたでしょう。
(初めてのお子さんならなおの事)

 
それでも、子どもを信じて、
自分の新しい発見を楽しみに
前に歩き出したのです。

時には鍵を忘れて困ることや
寂しい思いをすることもあるでしょう。
宿題をしないで、
連絡をせずに出かけてしまって、
ご両親に叱られることもあるでしょう。

でも、それも
その子とママが何かに気がつく
チャンスかもしれません。

家族で話し合う、
失敗した時の対策を考える
良い機会になるかもしれません。

別れてから、彼女を思いだし、
お母さんにとって、
良い選択だったと思えますように
……と思いました。

ガーターなしのレーンを卒業し、
私たちとボーリングを楽しんだ二女。
やるたびに、何かしらのコツを
つかんで、ちょっとづつ上手に
なって行く。経験から学ぶんだな。

2012年9月20日木曜日

おはようございます!

朝、玄関先で、近所の
小学2年生の男の子に会いました。

「おはよー」と声をかけると
「おはようございます!」
という言葉が返ってきました。

思わず、私、心の中で叫びました
「オォ~~~」っと。

A君が一年生だったとき、
時間までに用意ができなかったり、
学校に行きたくない日もあって、
登校班に遅れてくることが
たびたびありました。

泣きながらくることもあったし、
時には出発に間に合わず、
親御さんが、自転車にのせて
途中まで送ってくることも。

お母さんは、とても心配していましたが、
その時代を通り過ぎた私は
「うちも遅れたり、泣きながら
 行ったことがあったな~」と
懐かしいくらい。

「大丈夫、必ず少しずつ変わるよ」
と伝えました。

その後……、
1年生の2学期、3学期、
学年が変わって2年生になると、
泣いている日も、遅れてくる日も、
親御さんに送られてくる日も
どんどん少なくなりました。

行きたくないって感じで歩く彼に、
「みんなが待っているから急ごう!」
と声をかけると、ハッとした顔をして、
走って集合場所に向かったり、
誰よりも早く来て、
待つ姿も見られるように。

学校帰り、同級生に
「おう!〇〇、また明日な」
と言う姿を見た時には、
人の子なのに、
「うわ~、男の子って感じに
なってきた―」と
グッときたりもして(涙)

そして今日。
かわいい小さな声で
「おはよう」と言っていたAくんが
「おはようございます」と
言ってくれました。

家に入り、次女や母に伝えました。
「Aくん、すごいよ。
“おはよう”に“ございます“が
 つくようになった。
 成長したね~」と。

A君はこれからも、
素敵になっていく姿を
私たちにたくさん
見せてくれることでしょう。

子どもは、親の心配をよそに、
ちゃんと成長するのです。


靴が小さくなったというので
買いに……。
もうすぐ運動会の季節。
いつも自分の子を探せず困るので、
靴で見分けられるように
あえて派手めにしました。

単に、二女がピンク好き
だから買ったとも言える(^^ゞ
 

2012年9月12日水曜日

同じことがあっても

AさんとBさんのお子さんは
それぞれ、一学期中に数日、
(同じ日数)
学校をお休みしました。

具合が悪いわけではなく、
「行きたくない」という
理由だったので、
どちらの親御さんも大変心配し、
「行く」「行かない」という
お子さんとのやり取りで、
気も滅入ったと言います。

同じ親として、その時の
気苦労を考えると、心が痛みます。

その後、お子さんたちは、
休まず学校に通っているとのこと、
本当に良かったと、嬉しくなります。

……が、二組の親御さんの受け止め方に
大きな違いが生まれました。

Aさんのお母さんは、
「あれはもう過去の話よ。
今は、ちゃんと行っているしね」
といいます。

さらに、
「今思い出すと、ああやって、
 子どもとぶつかりあった時期が
 あったのも良かった。
 同じようなことがあったとしても、
 次は慌てふためかないかな」
と笑います。

一方Bさんのお母さんは、
事あるごとに
「うちの子は学校に行けない日が
 あるのよ。本当に困るわ」
と、行けなかった時の話を持ち出し、
「この先も行きたくないと言われたら
どうしよう」と、不安でいっぱいです。

Bさんが
頑張って学校へ行き続けても、
お母さんは、
行けなかった部分だけ拾い上げ、
話題にします。

確かに、
学校に行けなかった日がある
という事実はなくならないにしても、
記憶のどこかに、
そっとしまえそうになると、
お母さんがその記憶を引っ張り出し、
みんなの見えるところに
もう一度並べ直している印象さえあります。

私たちは「あんなことがあったから‥‥」
幸せ、不幸せ、苦労がある、ない、
そうやって、物事を理由に
気持ちが決まったように話すことが
あります。

震災、不慮の事故など、
そのこと自体が大変なことも
たくさんありますから、
物事自体が原因の事もあるでしょう。

でも、感じる原因が、
物事だけにあるわけではなく、
受けとめる側にもあるということも、
二組の親御さんの例から、
わかるような気がします。
この空も、見る人によって
晴れた空、雲いっぱいの空、
これから降るかもしれない空
色んな風に見えるんだろうな。





2012年9月5日水曜日

愛は伝わる

毎日楽しく見ている
NHKの朝の連ドラ『梅ちゃん先生』

今日、自分の気持ちを
思い出すシーンがありました。

泣きやまない子どもに、
母である梅ちゃん先生が
オロオロ。
(お医者さんでもオロオロするのか
 と、ちょっと安心したりして)

それを見て彼女の祖母が
「もっとドシっとしなさい。
 お母さんの不安が、子どもに
 伝わるっていうでしょう?」
と言います。

二人の子育てを経験した今、
その言葉には「だよね~」と、
納得できる私がいます。

というのも、子どもたちが小さい頃、
こちらが「早く寝てくれ~」と
焦れば焦るほど、子どもは寝ない。

こちらが「一緒に寝ようかな」
と、気持ちをゆったり持つと、
スーッと寝るとか、

こちらが用事で忙しかったり
慌てている時に限って、
子どもがぐずったり、泣いたりする
‥‥なんてことが、よくありました。

これって、やっぱり
私の気持ちが伝わっていたから
だと思うんです。



でも、子育て真最中の頃は、
「お母さんの気持ちが伝わる」
という言葉に、
「お母さんがだめだから、
 泣くんだよ」
と言われているようで、
悲しかったし辛かった。

だからといって、
どうしたらいいのかも
わからず、途方にくれました。


今、もし、私と同じ気持ちに
なっているお母さんがいたら、
私は言葉を変えて、伝えたい。

今のお母さんで良いんですよ。
これ以上「頑張ろう」、
「こうでなくちゃ」と思わず、
今と同じように子どもを
かわいがってあげてください。

子どもは泣くのが仕事です。
ありとあらゆることを
やっても
泣いちゃう事ってあるんです。

甘えて、ママを困らせたくなる時も
あるんです。

子育ては大変な仕事です。
時々、休んでください。
自分を労わってください。

人間だもの、お母さんだって、
いつもゆったりした気持ちで
……なんて無理ですよね。

イライラすることがあっても
お母さんが、子どもを愛していれば、、
可愛いと思っていれば、大丈夫。
それを伝えてあげれば大丈夫。

お母さんの気持ちは、
子どもに伝わるんですから。


父の一周忌の2日前から、
二女がたくさんの鶴を折り始めました。
誰も何も言っていないのに‥‥。
こういう娘の気持ちに
私たちもホッとします。

2012年8月29日水曜日

家庭内のトラブル

自分の家の中でのトラブル。
皆さんはどう解決していますか?

子育て、夫婦関係、嫁姑問題、
お金の問題、地域との関係
実の親との関係、色々ありますよね?

私が周囲の方のお話を聞く限り、
何の問題もない家庭って、
本当に少ないんだと思います。
(もちろん、問題のない家庭も
 ありますよ)

どうしたらいいのかわからない、
誰かに聞いて欲しい、
なんとかしたい、
正直、助けて欲しい……。
そう思っているのに、
周囲の人にどう思われるのかが
不安で話せない。

誰かに聞いてもらえたら、
少し楽になるのに、
「辛かったよね」
「頑張ったんだね」
そう言ってもらえたら、
わっと泣けるのに、
肩の力が抜けるのに、
意地やプライドが、
頼ることを許さない。

だれがって、
自分が自分を許さない。

24時間テレビで、嵐の
「ニノ〈二宮君〉」主演のドラマ
『車イスで僕は空を飛ぶ』で、
とても印象的な言葉がありました。
「どうしたらいんだろう」
と悩む人に
「助けてって言えば
良いんじゃないですか」。

もっと素直に、
「辛いんです」
「苦しんです」
「悩んでいるんです」
「いいアイデアないかな?」
「どう思う?」

そう言って、
人に頼ることができたら、
すぐに解決方法が見つからなくても、
ほんの少し、気持ちが
楽になるのかもしれません。

逆に感情のセーブがきかなくて、
やたらと何でもかんでも話しちゃう。
そのせいで、後で
「あんなこと話さなければ良かった」と
後悔することもたびたび‥‥なんて人は
人の目がある、外で話した方が
冷静に話せるかも‥‥。
 

2012年8月22日水曜日

先週の続き

宿題をしないお子さんの事で悩む
中学生のママ友の話。

「宿題って、普通するものでしょう?」
と友人。

“普通するもの”と言われれば
”するもの”のような気もする。

私なら、先生に叱られるのは嫌だし、
提出物を出さないで、
成績が下がるのは
もったいないような気もする‥‥。

でもそれって、あくまでも、
彼女の感覚であり、
私の感覚‥‥なんですよね。

実際しない子もいるし、
先生に叱られようが、
わからなかろうが、
成績が下がろうが、
「まあいいか」って
のほほんとしている子もいる。

宿題をしなくても
バッチリわかっていて、
テストの点数が良いとか、
先生からの評価は低くても、
受験を乗り越えて、
学力の高い学校に進む子も
実際にいます。

「私は宿題をちゃんとする子だったから、
 しない‥‥という感覚がわからない」
と彼女は首を横に振ります。

「自分が生んだ子とはいえ、
 別人格なんだから、
 違って当たり前なのよね~」

“わからない”という言葉とは違い、
子どもと自分を一緒にせず
理解しようとしている彼女を
私は立派だなと思います。

「でも、わからないわ~」

私も、何度も感じてきた
理解できない、娘たちの気持ち。
私との違い。

「そういうこと、たっくさんあるよね」、
「あるある~」
肩の力が抜けて、二人で笑いました。

長女は、忙しい朝に
夢中になって
小さな「のり」を並べる
母(私)の感覚の方が
わからないらしいです(^^ゞ


2012年8月16日木曜日

子供の悩みのようで‥‥

二人の友人が、今の悩みを
私に話してくれました。

偶然にも、どちらも同じ悩みです。
中学生のお子さんが、
なかなか宿題をしないんだとか。

「私が困るわけじゃないから
 いいんだけどね」
と友人の一人。

「困るわけじゃないけど、
 悩んでるんだ……」
と私が言うと、

「だって、宿題しなかったら
 成績が下がるでしょう?」

「そうだねー。
 下がるかもしれないね。
 でも、さっきの言葉を借りると、
 ママが困るわけじゃないんでしょ?」

すると、
「ん~、困らないんだけど……。
 成績が良くないと、
 公立に行けないじゃない?」

「公立に行けなくても
 行ける私立はあるかもよ(*^_^*)」
と話すと、

「私立は困る~。公立に
 行ってもらいたいもん」。

なるほど!

“子どもが宿題をしない”
ことからつながる彼女の悩みは、
これかもしれません。

子どものことが悩み……と言いつつ、
実はそこに、自分の悩みが
隠れていること
私も結構あるんだよな~。

16歳になった娘が
「もうほんと、お店で誕生日の歌を
歌ってもらうサービスはいらないから」
というのに、どのお店でも秘密に
お願いして、嫌がられる夫と私。